2日より活発な梅雨前線が停滞した影響で、九州で大雨になりました。
気象庁は7日にかけて再度、災害の危険性が急激に高まる恐れがあるとして土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を求めています。
7月6日は、2018年に平成30年豪雨(西日本豪雨)が発生した日です。
広範囲に渡って、被害をもたらした災害だった為、これにより2019年(平成31年)3月に内閣府による「避難勧告等に関するガイドライン」が改定され、自治体や気象庁の発表する防災情報に対する警戒レベルの付与が始まりました。
大雨が発生した時の行動
大雨が発生した時は、まず周りの状況を確かめて避難すべきかどうかを見極めましょう。
・ 強い雨が長く続いている
・ 突発的な大雨が降ってきた
・ 近くに川や、山などの斜面がある
これらの状況に当てはまる場合は、大雨による水害が起こる可能性が考えられます。スマホや、TV・ラジオ、防災無線などから得られる情報を参考にし、避難のタイミングを判断しましょう。
避難するとかえって危険になるケース
大雨が降り続けたせいで既に浸水している時は、水深の高さによってはかえって避難しない方が良い場合もあります。
50㎝ほどの高さまで浸水すると、ひざ下まで水に浸かるほどになります。するとそもそも家から脱出することは困難になる可能性があります。また、ひざ下まで水に浸かった状態で外を移動するのもとても危険です。
このような時は、無理に避難場所に行こうとせず、家や丈夫な建物(鉄骨製)の上層階に避難した方が安全です。
その後雨が収まりそうにない場合は、上層階にとどまったまま救助を要請しましょう。
大雨で冠水した場所を歩く時の注意点
避難している最中に、冠水した場所を歩くのは非常に危険です。足元が見えづらくなっているため、まずケガの恐れがあります。また、マンホールに吸い込まれる可能性もあります。
なるべく冠水した場所を歩くのは避けたいところですが、避難場所に行くのにあたってどうしてもそこを通らなければいけない時は、長い棒状のもの(傘や杖などがおすすめ)で足元をよく確認しながら進みましょう。
夜に激しい大雨になりそうな時は明るいうちに避難する
冠水した夜道を歩いて避難場所に向かうのはもっと危険です。
大雨の影響で街灯が消えている場合もあります。
天気予報をよくチェックし、夜にかけて大雨が予想される場合は、明るいうちに避難を済ませておくことも大切です。
大雨の前にすぐできる備え
災害の時に重要になってくるのは、あわてず冷静な行動を取ることです。自分の身を守るためにすべきことは何なのか見極めるためにも、大雨に対する強い危機感や知識は持っておきましょう。
ハザードマップの確認を徹底する
まず、ハザードマップの確認はしっかりと行うようにしましょう。周りのどの場所が浸水しやすいのか、河川や用水路など増水すると危険な場所はどこなのか、自宅や職場の周囲は細かくチェックしておきましょう。
国土交通省のハザードマップのサイトより、お住いのハザードマップをご覧いただけます。
重ねるハザードマップ (国土交通省) https://x.gd/ystmk
その際、避難ルートの確認も徹底しておきましょう。避難場所はどこなのか確認するだけでなく、どのルートを通って避難することになるのかよく理解を深めておくことが大切です。
火災保険に水災補償が付いているかを確認する
家が床上浸水などしてしまった時に、損害を補償できるように、家にかけている保険が水災などでも補償される保険となっているかを確認します。