12月16日は、2020年(令和2年)に関越自動車道で2,100台の立ち往生が起こった日です。

2020年(令和2年)12月14日から21日にかけて、強い冬型の気圧配置が続き、
北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となりました。
期間中の降雪量は群馬県みなかみ町藤原で291cmとなり、藤原では48時間と
72時間の降雪量が歴代全国1位を更新する記録的な値となりました。

これにより、16日から18日にかけて大雪の影響で、新潟や群馬の関越自動車道で
多数の車の立ち往生が発生しました。この立ち往生では、最大で約2,100台の車両が最長50時間も巻き込まれることになりました。
自衛隊や警察などが食料などの物資配布、除雪作業を行い、解消するのに3日を費やすことになりました。

物流業者のドライバーでは、トラックに運転手用の食料や水、トイレの準備をしている会社が多数ですが、それでも滞留による運転手の受忍限度は24時間が限度だそうです。

万一に備え、車載用の防災グッズも準備しておくことが安心に繋がります。
また、事故に巻き込まれた時に、車からの脱出に必要なハンマーも一緒に入っています。

この事故を受け、対応検討会内の、道路利用者(一般ドライバー)の意見では、

・燃料が無くなってしまう恐れもあるが、寒さの対応で車のエンジンを停止したままにはできない。
・滞留してからは、雪の時には高速を使うのを止めている。高速道路上で滞留してしまうと、閉鎖された空間のため、そこに留まるしかなくなる。
・車の燃料は常に満タンに、簡易トイレや充電器の備えを車に装備するようになった。

と言った実際に被害に遭われた人からの言葉もありました。

車載用防災グッズの中身 一例

緊急脱出ハンマー、アルミ保熱シート、絆創膏、
7年保存クッキー、携帯トイレ、ティッシュ、
保存水、使い捨てマスク、軍手、非常用笛、
非常用給水バック、ガードポンチョ、三角巾 です。

家の中だけでなく、車の中にも災害への備えを行っておきましょう。

それが、被災時に「あって良かった」となるはずです。